茶碗
最近、茶碗が吹っ飛ぶ。
チョット何言っているかわかんないと思うんですが、
文字通り、ご飯をが入っている茶碗が良く吹っ飛ぶ。
落とすとかじゃなく、吹っ飛ぶ。
なんでやろうってずっと考えてて、
もしかしたら手に上手く力が入ってないんじゃないか(筋力の問題)、とか
茶碗との距離感を上手くとらえられていないんじゃないか(視力の問題)、とか
体の異常を心配していたのだけれど、どうやら違うっぽい。
そしてようやく原因がわかった。
茶碗が軽すぎるんや
思い返せば、最近茶碗が割れてしまって、買い替えてからこの吹っ飛び事件が起こるようになっている。
その新しい茶碗、”お値段以上”のところで買ったものなのだが、まさにお値段以上。
安いし、強いし、軽い。
茶碗に求めるスペックを全て兼ね揃えた最高の茶碗だと思っていた。
しかし、この3つ目の「軽い」がどうもいけなかったそうだ。
重い茶碗よりも軽い茶碗の方が良い。軽ければ軽いほど、扱いやすく良い。
そんな風に思いがちだが、どうやらそうではないらしい。
手にフィットさせるためには、ある程度の重さが必要だ。
そういえば前に使っていた茶碗は決して高いものではなかったが、それなりに重さがあり、持ったときにズンと手に沈み込むような感覚があった。
アレがきっと茶碗が手にフィットするということなのだろう。
この点、今の茶碗は持っているという感覚は非常に少なく、もはやちょっと浮いているんじゃないかという感覚さえする。
そしてちょっと腕を振ろうものならすぐに吹っ飛んでしまうのだ。
これが茶碗吹っ飛び事件の全貌ですw
ただここから仕事に活かせる学びもあって、それはひとことで言うと、
敢えて不便をデザインする
ということ。
新しく買った茶碗のように、機能的に良いでろう性質(安い、強い、軽い)をすべて盛り込んだものより、若干劣る要素(重い)が残る方がユーザーとしてはしっくりくるし、使いやすかった。
これをボクの仕事に当てはめてみると、
例えば、
現代は、インターネットにつながっていることが当たり前になり、便利になった結果「効率化」が叫ばれ続けている。
ここにコロナが重なり、テレワーク、zoomがの流れが急に加速した。
そして、「あれ?通勤っていらないんじゃない?」「対面の会議とか無駄じゃない?」ってみんなが気付き出し、通勤や会議を減らす企業も増えてきたと思う。
ボクもそのような考えには賛成で、基本出社はしないし、家でオンライン中心で仕事をしている。
けど、たまーに対面の会議に参加するために出かけると、不便やなあと思う一方、
相手との信頼関係が深まったなあとか、駅まで歩いてイイ運動になったなあとか、
何かと満足して帰ってくることが多い。
特にお客さんとの関係で言うと、効率化を徹底して面談は全てwebで!って言ってしまうのも良いが、
不便だけど敢えて時間と足を使って会いに行くということが、逆にめちゃくちゃ価値になるような場面もいっぱいあると思う。
敢えて不便をデザインするということはそういうことなのなあと思う。
茶碗にええこと教えてもらいました。
ありがとう。
もう吹っ飛ばしません。
ではまた!