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転職先を選ぶ基準

 
この記事を書いている人 - WRITER -
K(ケイ)  1989年生まれ 経営者であり、士業であり、夫でありパパです 家族と滋賀県とお酒が大好きです。
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会計士は転職の多い職業だと思う。

そもそも前職で全然違う仕事をしていて、退職してから資格を取った人もめちゃくちゃ多いし、

新卒で監査法人で働いてからどこかへ転職する人もこれまた多い。

 

そんな中、最近よく聞く転職先がある。

とある会計事務所なんですが、20代、30代で監査法人を辞めた人が大勢そこへ移っているらしい。

ボクは現在31歳ですが、同期や近しい年次の知り合いたちも、パッと思いつくだけで数名は移っている。

 

たぶんイイ会計事務所なんだろうし、それ自体を否定する気は更々ないんですが、そこへ転職していった人たちのキャリアプランに思いを馳せてみて、ちょっと思うところがありまして。

 

なんというか、

結論から言うと、ボクだったらそこへは行かないだろうなということ。

条件面がどうだかは知りませんが、環境的にあまり魅力的じゃない気がするんです。

 

 

ちょっと脱線して話をすると、

 

会社の「売上」は世の中の【ニーズ】で決まります。

求めている人が多いほどたくさん買われるから、もちろん売上は上がる。

 

一方、会社の「利益」、つまり付加価値は【希少性】で決まる考えています。

他とは違う、差別化ポイントを持っていると、価値は上がります。

「希少価値」というやつです。

ダイヤモンドが高価なのも、地球上で採掘できる量が決まっているからですよね。

 

これは言われてみれば当たり前のことだが、意外と忘れがちなポイント。

なぜなら、広くニーズがあるところに手を出した方が簡単に実績(売上)が上がるし、それをこなしていると忙しくなって、希少性を磨くことに手が回らないから。

なのでクライアント企業にコンサルをする場合などは、この【希少性】をかなり意識している。

 

ニーズがあって、売上が伸びたとしても、希少性がなければうすーい利益しか取れず全然儲かりまへん

ということですね。

 

 

さて、話を本題に戻すと、

先ほどの会計事務所、おそらくグングン成長をしていて、人手が必要な時期なのだろう。きっと待遇も良いハズ。

つまり、【ニーズ】はある状態。

 

一方、【希少性】はどうだろうか。

20代~30代前半の会計士が同じような時期にたくさん採用されるので、特命係長的な特殊なポジションで採用されない限り、同じようなイチ兵隊のひとりとして働くことになる可能性が高い。

スキル面でも、おそらく採用時に

「これまで監査法人で働いてきた経験が役に立ちます」

「即戦力です」

みたいな感じで伝えられていると思うが、これは逆の見方をすると、今まで身に着けた経験やスキルを「消化」していくだけだということ。

よって、よっぽど意識しない限り、この環境で希少性を身に着けることは難しい可能性が高い。

 

ニーズがあって良い給料がもらえる!と思って飛びついたはいいが、自分自身がコモディティ化してしまい、希少価値が生まれず、結果的に長期スパンで見ると思ったより市場価値が上がっていなかったという結末を迎えてしまう。

 

20代後半、30代前半というのは、まだまだ希少価値を磨いていく年代かなあと個人的には思っていて、

もっとチャレンジをしてもいいし、消化試合に持ち込むのはまだ早い。

目先の給料(ニーズ)に捉われず、今までの職場で積めなかった経験(希少性)を得られる環境を選んだ方が良いというのがボクの見解です。

 

まあ、今回書いてきたことはあくまで想像でしかないので、実際はこの会計事務所が超魅力的な転職先かもしれませんw

ただ論点はそこではなく、今回たまたまこの会計事務所を題材として取り上げただけで、

この事例を通して、転職・キャリアを考える際にも【ニーズ】や【希少性】といった考え方は大事だよねと改めて思ったので、自戒も含めてまとめてみた次第です。

 

個人的には、希少価値を出すには独立・起業するのが一番手っ取り早いと思うけどね。

 

ではまた!

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